中学、高校、そして大学。一般に入試と呼ばれるものは勉強すれば必ず受かります。人の倍勉強したのに落ちる、なんて不公平な事はまず起こらないフェアな真剣勝負、それが入試なのです。当たり前の話ですが、難関校に受かることが難しいのでは無く、難関校合格に必要な勉強量をこなすのが難しいのです。では、その難関校合格に必要な量の勉強をこなすには、どうしたらいいのでしょうか。
ヒロ先生は、その為の方法として「短期間での成績アップ」を実践しています。「成績アップの為に勉強する」のではなく、「勉強する為に成績アップ」するのです。
人の努力の量はその人の意志の強さではなく、願望の量によって決まると言われています。強い願望を持ち、それを維持する事ができれば、人は驚く程努力する事が出来ます。強い願望とは、「より高く、より明確な目標」を持つ事、と言い換える事が出来ます。そして心理学者のバンデューラー(Bandura,1977)によれば、人が目標に向かって行動する過程には2種類の期待が存在すると言われています。
一つは成果についての期待であり、ある特定の行動がある特定の成果を生み出す、という確信です。電灯のスイッチを押すという行動は、スイッチを押せば必ず電気がつく、という確実な期待に基づいています。
もう一つは効力感に対する期待です。効力感とは、「予測される状況に対処するために必要とされる一連の行為を、いかにうまくなし得るかについての、本人の判断」の事です。いくらスイッチを押せばつくとわかっていても、自分とスイッチの間に万里の長城のような壁がそびえたっていては、電気をつけるという目標に向かって行動を起こす可能性は低くなると思われます。
効力感は行動の選択に大きく影響されるだけでなく、行動の持続力にも強く影響する事もわかっています。効力感が強い場合、困難な状況下にあっても目標到達まで行動が持続されるのです。この効力感を形成、強化させる要因としては、「課題の完遂」「代理経験」「言葉による説得」「情緒的覚醒」の4つが考えられています。この中で最も行動に強く影響するのは、第一の要因「課題の完遂」によって形成、強化された自己効力感だと言われています。
「短時間で成績アップした」という事実が自己効力感を形成、強化し、高い目標への持続的な努力を促すのです。基礎を完璧にマスターし、必要な知識をゆっくりと見につけて、長期的な展望で成績アップを狙っていく。それもいいかも知れませんが、勉強嫌いな人にとってはモチベーションを下げることにつながりかねません。大切な事は、勉強に対する期待感を持続させること、電気をつけようとする行為をやめさせない事なのです。継続の秘訣は、目の前にある成功を掴みとる実感にあります。
ヒロ先生は「短期間での成績アップ」の実現に向けて、「カウンセリングによる緻密なスケジュール作成」「stress freeの楽しいレッスン」「経験豊富な講師による完成度の高い授業」を徹底させています。
心理学者のホッぺ(Hoppe,1931)によれば成功感や失敗感は、特定の高さの成績と普遍的に結びついているのではなく、個人の持つ要求水準によって規定されています。たとえ偏差値が5上がったとしても、そこから達成感を得るか挫折感を覚えるかは、人によってまちまちです。ヒロ先生はまず個々の生徒としっかりと面談し、それぞれの要求水準や達成力、勉強への関心度などを出来る限り把握しようとしています。その上でそれぞれが限られた時間の中で最も達成感を得られるような成績アップに向けてスケジュールを組んでいきます。
人の記憶は一般に覚えてから20分後には内容の42%を忘れると言われています。記憶を定着させる為に同じ内容が何度も繰り返し行われるようなスケジュールになることも少なくありません。そんな授業に退屈し、勉強そのものへの意欲を低下させない為にも、ヒロ先生は「stress freeの楽しいレッスン」を徹底しています。楽しいレッスンを実現させる為に、ヒロ先生は講師選択のシステムがあります。魅力的だと思う人といれば、誰しも楽しいと感じるものです。ローゼンバーグとホヴランド(Rosenberg&Hovland,1960)らによれば、人の態度は感情的成分(好きー嫌い)、認知的成分(良いー悪い)、行動的成分(接近ー回避)、の3成分から成り立っており、かつその3成分の方向は一貫して等しくなるとされています。「好き」なものが成す行動は「良い」 事だと感じ、「接近」したい、同じように行動したい、と思うものです。また魅力的だと感じるものが与える情報は受け取りやすく、理解されやすいことがチェイキン(Chaiken,1979)らの実験により確認されています。どんなに頭が良くても傲慢で人間的に尊敬できなかったり、相性が悪かったりすれば、その人の言う事は意識せずとも素直に聞き入れられず、わかりにくい話となってしまいます。仮に同じ内容の話であっても、話し手との相性によって面白くてわかりやすい話になったり、逆に退屈で難解な話になったりするのです。自分で選べる魅力的な講師、それがヒロ先生における「stress freeの楽しいレッスン」の秘訣なのです。
そんな講師陣も、より完成度の高い授業を目指して日々学んでいます。「完成度の高い授業」とは、一体どのような授業で、それに近づくために講師は何を学べばよいのでしょうか。
人は何かを記憶する時に、その事柄を様々な知識と照らし合わせて意味を解釈し、またそれに合うように再構成します。そのような記憶に決定的な影響を及ぼすような知識の枠組みのことを「スキーマ」と呼びます。このスキーマは極めて個人的なものであり、その人が育ってきた文化、社会、思想、価値観などの様々な環境的要因はもちろんのコト、遺伝的な要因によっても変化します。この為、同じ情報を受け取ったとしても人によってその解釈、記憶はまちまちになります。大勢の東京大学合格者を送りだすような講師は、社会的により普遍的なスキーマに適合しやすい情報を発信出来ているのでしょう。大勢を相手の授業ならば、より多数にわかりやすい授業が完成度の高い授業をいうことになるでしょう。しかし一対一の授業ではそうはいきません。一対一の授業において大切なことは、あくまでもその人だけに最もわかりやすい説明が出来る、ということです。100人のうち99人が納得出来るような説明でも、たった一人の、全く別のスキーマを持ったその人には意味をなさないのです。ですからヒロ先生の講師は、まずはその人のスキーマを学びます。その人がどのような解釈をしやすいか、どのようなものを記憶しにくいか等を出来る限り探るのです。その上で、その人に最も伝わりやすいと思われるやり方で、説明を試みます。ある人に対して有効であった説明が、別の人に対しても同じ効果をあげるとは限りません。その人だけに、最も有効な授業。それがヒロ先生が考える完成度の高い授業であり、あらゆる人に伝わりやすい説明ではなく、その人の人間そのものを学ぶ事によって、講師はそれを実現しようとしています。そのような時に必要となるのは、豊富な授業経験よりも、一対一で多くの生徒と向き合った経験です。ヒロ先生はそのような経験豊富な講師陣のみ採用し、より「完成度の高い授業」をめざしています。
長期的な勉強を持続させる為の短期間による成績アップ。その為のスケジュールをこのように選び抜かれた講師から、さらに生徒一人一人がそれぞれ相性の良い講師を選択するコトによって支えているのです。
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